80代からの発注の学び
HPを見て、80代の方からの問い合わせがあった。
興味もあり打合せへ伺う。
依頼者は、年齢の割にはしっかりとした話の内容から、頭を使い仕事をしてきた経緯が読み取れた。今まで、モノを教える分析する仕事をしてきたのに、モノを売る仕事へシフトしている。コロナ渦、業務変換もあり今後どのようにすべきかという状態だった。
依頼者の経験から、これから目指したい社会のビジョンはある。その方向性は、自然循環に関連するもので理想的である。しかし、そこへ関連して今ある商材を売り込んでいく時に、バックグラウンドとなる本人の経験が少ないように感じる。
理屈だけではモノは売れないと思う。モノを売る、信頼を得るとは?を考え続けてきたからこそ、客観的に判断できる自分がいたことを確認できた。
80代でも今なお、仕事をし続ける気力には学びがある。
しかし、ここで今までの経験からずれた取り組みは、やはり無理があると感じた。本人はやる気があっても、信頼をもって依頼や購入にはつながりにくいということ。
よく高齢でも仕事を続けている人がクローズアップされる。それは、今までの積み重ねが信頼を得て、安心度合も高まるという点がある。
以前高齢のピアニストのコンサートへ行った。確かに高齢なのでテンポは遅く、いつもとは異なる曲調。しかし、熟練の響、音色、今までの蓄積から発せられる音には、感動があった。
依頼者がどのような経緯で今があるのか詳細は分からない。それほどいい加減な人ではないようには感じる。しかし、ユーザー視点、モノを売るとはを考え続けてこなかった人が、新たに取り組むには難しいことを実感した。
今回の学び。
自分も80代くらいまでというか、ずっと仕事をしていたい。
そのためには、経験の蓄積で社会に役立つことを試行錯誤し続けることが最も大切である。という当たり前のことが確認できてよかった。
また、改めて今回やや分野異なる打ち合わせだったが、物事を整理しまとめる能力を実感できてよかった。